和菓子の研究と分析

こんなに違う、和菓子屋とスーパーのおはぎ

和菓子屋のおはぎとは、

和菓子屋さんのおはぎは、「人に差し上げるのに適したおはぎってどんなもの?」から生まれています。

その結果、

①材料にこだわる

・もち米は宮城県産のミヤコガネ、滋賀県産羽二重もち米を代表とする、高品質のもち米を使用しています。もち米は色んなところで栽培されていますが、おはぎにした時に相性の良いものというのがあるんですよね。

・小豆もまず北海道産など、国産を使っていると思って間違いありません。ゆえにスーパーのように安くは作れません。

②小さめ

和菓子としてのおはぎは、お茶請けに召し上がって頂くことを想定しているので、あまり大ぶりなものは不向きです。

③甘め

羊羹や最中と同様に、お茶請けとして登場するおはぎは甘め(ブリックス糖度55度~58度)に作られることが多いです。

④手作り

おはぎの量産機は1台700万円するし、場所はとるし、とてつもない数が作れてしまうのでいらないんです。よって手作りが当たり前でございます。

*あくまでも基本系の話ですよ!嘉祥庵のおはぎは和菓子屋ですけども甘さ控えめのご自宅用だったりします。

 

スーパーのおはぎとは、

スーパーのおはぎはご自宅用。スーパーの商品は、味・量・価格のバランスが重要です。

①安く作る(1個100円~130円)

②安さの中で出来る限りの美味しさを追及する

高品質のもち米や小豆は使えません。小豆はカナダ産の規格外品が基本で香りが弱い、あと煮えが悪いのでボリボリとした固い豆が残っています。もち米も外国産で香りや粘りが弱いです。

この書き方だと「低品質すぎない?」って思ってしまいますね。

まぁ、ここからの出発であることは事実なので。

お店によってはさらに材料品質を高めて、その分少しだけ値段上げてみたり、お店で作り立てを販売したり、お客様に最も支持されるラインを追及していますから色々食べ比べても面白いですよ。

③大きめ

・大ぶり(100g~130g)のおはぎともなれば、2つ食べたら食事の替わりにもなります。

・大きい分には分けて食べたり、あとで食べたりできるので、大きいは正義。

④甘さ控えめ

糖度45度前後のおはぎは、食事の替わりにもなるし、自分のおやつとしても好適。来客者のお茶請けにだしたら大きすぎてびっくりされちゃいますけどね。

大ぶりなものをたっぷり食べてお腹いっぱいになれるのがスーパーのおはぎです。

⑤量産型の機械で作る

殆どのスーパーでは量産型の機械で作り、瞬間冷凍した商品を売っています。これを解凍して販売しています。

正直、これだとどうしても手作りよりは品質は下がります。

しかしヘタな手作り品よりも美味しい冷凍おはぎが、昨今では見かけることが増えてきましたね。

 

ひと口に「おはぎ」といっても、お客様が望むものを考えた末に開発される商品って、こんなに違ってくるんですよね。

何処で買うにせよ、豆知識として、「小さければ甘く、大きければ甘さ控えめ」と思っといて大丈夫ですよ。

 

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