羽根付きたい焼き誕生秘話

神田達磨が開店した2007年12月12日、実はその3日前まで羽根付きたい焼きは完成していませんでした。

メーカーからオリジナルのたい焼き鉄板が届き、試作を重ねていたのが開店3日前、その時点の商品は余分にはみ出た皮を切りそろえずにそのまんま提供する予定の「いびつなたい焼き」。

もともと見た目の面白さなんて全く考慮していませんでした。「自家製餡+焼き立て提供の本格派」がコンセプトでしたからね、ただ薄皮たい焼きって皮が少ないので、皮もたくさんついてたほうが嬉しいのになということでバリを整えずに残して売るってことを考えていたんです。企画ものの一発屋だとは思われたくなかった。

この試作の時に「あふれた生地だねがロスになってもいいから周りに四角く皮をつけたら面白い?」と思ってしまい、種をドバドバかけてから挟んで鉄板から種を溢れさせて焼いてみたら、6個全部繋がっちゃった。全部四角とまではいかないけれども、これはコツをつかめばロスを抑えて四角くなりそうだ。全部繋がったものを包丁で切り分ければいいと。

出来上がったもののなんとも云えぬシルエットに惚れてしまいました。企画屋の一発屋と思われたくないという考えはどこへやら。

これを売りたい!

でもたい焼きファンから邪道って言われそうだな~って想像したら、やっぱりやめようかな、うーん、ホントどうしようと迷いました。

最後はやっぱり「自分がいいと思うものを売ろう、アンチがいても負けないぞ!」ってことで羽根付きたい焼きが誕生したんです。

開店直前のひらめき。

「羽根付きたい焼き」と命名し、商標の登録もすかさず行いました。